調査診断報告

樹木医活動の報告 相談依頼のあった診断結果について

調査場所 兵庫県相生市(民家)
調査日 令和3年1月7日
調査した
樹木医
井上泰幸、鶴田誠、鳥越茂、山田裕司、寺岡里江子
依頼内容 推定樹齢100年以上のクロマツが10年以上前は健全であったが、数年前から松葉の黄変が目立ち始め、昨年10月末の剪定以降は特にひどくなっている。
状況・所見 対象のクロマツの主幹は、家屋1階屋根の上へと傾きながら伸び、南側門の上まで長くなげし枝を伸ばしている。クロマツの南に樹高4mほどのクロガネモチがあり、なげし枝の一部に日当たりが悪い箇所が見られる。樹脂は枝から確認され、枯れ枝や赤葉がないことから時期的にマツ材線虫病の可能性は今のところ低い。黄変の原因の一つに「マツ赤班葉枯病」及び「マツ褐班葉枯病」が推測される。
調査・診断結果 ・6月に緑の綺麗な葉が出て回復したかのように感じられるが、樹勢回復しているわけではない。
・殺菌剤の定期的散布を徹底し、剪定は軽く、古葉を取り除き落ち葉かきをする。
・松くい虫対策として防除薬剤を散布する。また、必要に応じてダニ対策を行う。 以上の提案を行った。
調査場所 兵庫県神戸市西区(民家)
調査日 令和2年12月2日
調査した
樹木医
鶴田誠、和田邦孝
依頼内容 カイヅカイブキを剪定してもらったが葉が黄色くなっているので調べて欲しい。(3本)
状況・所見 夏の暑い時期に、強剪定を行っているのが弱った原因である。強剪定により、再生葉を出したものの、夏の暑い期間に水揚げがかなわず、東側と西側の木は枯れて茶葉化したと考えられる。真中のカイヅカイブキは樹勢が悪く。頂部の断幹部は既に乾燥しており、今後、切口から不朽が進むと予測される。両サイドのカイヅカイブキは枯れていると思われる。
調査・診断結果 枯損木は伐採、真中のカイヅカイブキは切断部の処理が必要。
生垣としては新植が必要。
調査場所 兵庫県神戸市中央区(民家)
調査日 令和2年10月10日
調査した
樹木医
荒木衛、鶴田誠
依頼内容 ゴヨウマツの葉の大半が急に黄変し始めたので原因が松枯れではないかと疑い、状態が生きているのか枯れ死しているのかの意見を聞きたい。
状況・所見 当該木は南西の角に位置し、すぐ横に高さ1.8m程の塀が建つが日光を遮るものはなく日当たりは良好である。根元は防草シートが敷設されており、その上に砂利が敷かれてある。
調査・診断結果 小田式樹脂流出調査法による樹脂流出の状態判定、ベールマン法によってマツノザイセンチュウを確認。結果当該木はマツノザイセンチュウによる枯損(マツ材線虫病)であると診断する。治療は困難であるため、伐採作業の処置について説明する。
調査場所 兵庫県たつの市(地域共有地)
調査日 令和2年9月9日
調査した
樹木医
井上泰幸、鶴田誠、鳥越茂、木村昭義、荒木衛
依頼内容 御神木エノキの調査依頼。
エノキの下の社には榎木大明神と書かれた幕があり、その昔お姫様のお墓の横にあったエノキが大きくなったもので地元からは「鎮守さん」と呼ばれ親しまれている。
状況・所見 過去に台風で西側の大枝が折れたこともあってか幹には大きなウロがあり、北側の大枝も皮一枚でつながっている。主幹は地上5mほどで大きく二股に分かれ、股の辺りは幹周の50%以上腐朽が進んでいる。
調査・診断結果 ・枝葉を減らすことで幹への重圧と風の抵抗を減らして倒木枝折れを防ぐ。
・エノキとモチノキと構造物の引っ付いていく状況を定期的に観察していく。
・モチノキの枝張り葉張りを抑え状況によってエノキとの絡み枝を撤去する。
・腐朽部の処置をして腐朽進行を少しでも遅らせ巻き込みを促進していく。
・数年に一度電線に当る枝以外もバランスを考慮して剪定する。
調査場所 兵庫県神戸市北区(民家)
調査日 令和2年8月5日
調査した
樹木医
荒木衛、鶴田誠、木村昭義
依頼内容 庭に植わっているハナミズキの幹肌が長さ78㎝・幅8㎝に渡って腐っているので原因を調べて欲しい。
状況・所見 当該樹木は南向きにあり日当たりに関しては問題ないが、同じ高さのキンモクセイがすぐ横に植栽されているので良好とは言い難い。横には生垣があり、根系が重なっている。
調査・診断結果 切り戻し等の処置を行う。
・バッチレートなどの塗布を定期的行い腐朽部位の進行を抑制させる。
・生垣(カイヅカイブキ)の根が侵入してきているので、ハナミズキのためには除去も検討が必要。
・キンモクセイによる被圧対策として剪定をする。
調査場所 兵庫県香美町(木の殿堂広場)
調査日 令和2年6月20日~29日
調査した
樹木医
長田篤、宮田和男、鶴田誠、鳥越茂、浅田哲也
依頼内容 平成 6 年に香美町で行われた全国植樹祭で天皇皇后両陛下がお手植えになった樹木の今後の管理の提案の依頼。
状況・所見 公園内の樹木であることから、国土交通省「都市公園樹木の点検・診断に関する指針(案)」を元に行った樹木診断。その他、外観調査を樹木毎に実施。
調査・診断結果 スギ(ウズカスギ)、トチノキ、ブナ、ナツツバキ、ヤマボウシ、ナナカマドについての管理についての提案を行った。
※内容は非公開
調査場所 兵庫県佐用郡佐用町(民家)
調査日 令和2年5月29日
調査した
樹木医
井上泰幸、鶴田誠、鳥越茂、荒木衛
依頼内容 2本のクロマツの樹勢診断
状況・所見 外観調査、簡易根系土壌調査を行った。樹齢200年のクロマツは50年ほど前に国道 179 号拡張工事で移植されたとのこと。もう一本のクロマツはその際新植されたものである。2009年の台風9号による水害時に2本のマツは水没したがその2年後樹勢を取り戻すも近年樹勢衰退が顕著に見受けられるようになった。
調査・診断結果 殺菌剤の定期的散布を徹底し軽剪定にとどめる。古葉を取り除き落ち葉かきをすることで病気を治す。
松くい虫対策を行う。施肥を中止し、盛土を撤去、土壌撹拌することで根の伸長を促す。
調査場所 兵庫県神戸市北区(民家)
調査日 令和2年5月24日
調査した
樹木医
荒木衛、鶴田誠、鳥越茂
依頼内容 門担ぎのクロマツの針葉が黄色に変色してきたので診断を行って欲しい。
また、他にクロガネモチがあり今年の新葉は展葉してきているが昨年に葉が黒くなり、落葉したので原因を調べて欲しい。
状況・所見 壌は主に真砂土である。南西側は依頼者所有の空き地(畑)で、門戸がある南東側は道路に面しており石垣上に高さ1.5m程の塀が立っている他にクロマツへの日光を遮るものはなく日当たりは良好である。またクロマツは幅1.2m・長さ4m程の植え桝にイヌマキ等の高木と列植されている。クロガネモチは調査宅の南西側庭園で生育しており、こちらも日当たりは良好である。
調査・診断結果 ○クロマツ 
推測される病害発生の経緯として、西側クロマツの何らかの原因による衰弱から赤班葉枯病が発生し、空気感染により依頼木のクロマツ(門担ぎ)へと罹病したと考えられる。防除としては殺菌剤の散布が効果的である。
種類の違う殺菌剤を交互に施用するのが望まれる。その他の管理方法について提案する。
○クロガネモチ
健全に生育しており、土壌も健全である。
標徴からアブラムシやカイガラムシなどの吸汁生害虫によるすす病が発生したのではないかと推測される。
調査場所 兵庫県多可郡多可町(翠明湖湖畔)
調査日 令和2年4月2日
調査した
樹木医
荒木衛、鬼丸貞英、田中孝和、鶴田誠、鳥越茂
依頼内容 湖畔に植樹された染井吉野が樹勢不良であり、処置方法の指導
所 見 3年前から花付きが悪くなってきた。
樹皮をめくると菌糸が確認され、樹勢不良はナラタケモドキによるものと考えられる。
調査・診断結果 樹勢の不良は甚だしく、今期の夏は枯損する可能性がある。回復の見込みのない2本は伐採抜根処分し、残りの健全木の樹勢維持に努めていただくこととした。