兵庫県支部・研修会など報告

日本樹木医兵庫県支部会員の技術向上を目指します

令和3年11月30日 秋季研修

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開催日 :令和3年11月30日(月)
研修内容:内尾神社のスギ追跡調査報告会(
指導・講師:枡岡望 樹木医・山田祐二 樹木医・鳥越茂 樹木医
場 所 :丹波市氷上町三原13 内尾神社・氷上町上 新庄 かどのの郷
参加者 :14名
○テーマ:平成 8 年度の内尾神社スギ治療と追跡調査結果(見学と実習)
枡岡望樹木医により 内尾神社の“神前のスギ ”(市指定天然記念物 について平成 8 年に樹勢回復工事を行った当時の状況と今回の追跡調査結果について現地で解説。続いて“かどのの郷” 会議室に会場を移し施工当時の写真と今回の調査結果を対比させパワーポンとで説明。 施工時、腐朽部を削り取るとき形成層を丁寧に残すことの重要性を解説した 。
○テーマ:樹木活動におけるドローンの活用
山田祐二樹木医によりドローンを飛ばして“神前のスギ” を上空から撮影し、新たな調査法の可能性について解説。引き続き“かどのの郷”でドローンの映像をズームに送り現場に行くことなく関係者間で 協議可能なことを解説。今後の樹木診断と活用範囲について説明した。
○テーマ:皆で一緒に樹木診断
鳥越茂 樹木医により令和 2 年度から3年度にかけて行った樹木診断 6 事例について結果と現在の状況をパワーポイントで解説し、問題点と課題について参加者全員で討議した。

令和3年7月26日 シロアリ駆除研修

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開催日 :令和3年7月26日(月)
研修内容:木材の腐朽とシロアリについて 見学・実習
指導・講師:沖濱宗彦 樹木医
場 所 :兵庫県三木市別所町
参加者 :6名
沖濱樹木医は、木材の腐朽とシロアリについてのエキスパートです。今回はシロアリ防除の技術講習と食餌木の埋設について学びました。
詳細(研修資料)については、メイリング(らくらく連絡網)にて、会員の皆様へ報告しました。

令和3年6月5日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和3年6月5日
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 鳥越 茂氏
参加者 :荒木、伊藤(美菜子)、木村 、鳥越、中村 、吉岡 、森、安田(邦夫) 樹木医
内 容 :フジの剪定
目 的 :千年フジの剪定と誘引を実施
本研修は平成26年より継続して実施しています。今回は兵庫県支部の鳥越茂樹木医が講師となり実施しました。当フジは令和3年2月21日に冬期剪定を行っており、今回は夏期剪定を行いました。午前中は千年フジ保存会約30名の方と樹木医8名も一緒に剪定し ました。午後からは樹木医メンバー8 名だけで主として1年生枝について、長い花房を着生する最適箇所について、当年枝の剪定位置を変えて剪定し、剪定位置を決める基礎資料とします。22本のフジ当年枝に№テープを巻いて剪定し、当年枝の根元からの芽数を数えて剪定し記録しました。来年5月には着花状況を調べ、長い花房が得られる剪定箇所を決めたいと思います。

令和3年2月21日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和3年2月21日(日)
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 安田邦男氏
参加者 :浅田哲也、荒木衛、伊藤美菜子、石山恵信、伊達寛、鳥越茂、安田邦男、山岡秀行 樹木医
内 容 ::千年フジの冬期剪定
目 的 :
本研修は平成26年より継続して行っており、千年フジを対象とした技術研修で今回は当支部の安田邦男樹木医が講師で実施しました。
境内600㎡には8本のフジがあり、中心に幹周は約3mの県指定天然記念物千年フジがあります。フジの管理は大歳神社氏子が中心となった千年フジ保存会により行われていますが、フジの咲きが悪くなったことから平成7年、当支部に指導の依頼があり、平成26年からは支部会員の研修の場としても使わせてもらっています。
当日は剪定法について研修しました。剪定により花を棚より下に垂らすために剪定の指導を受けました。 蔓は栄養状態により太いものから細いものまであり、長さもマ チマチです。花が咲くのは主に短い枝ですので、この花芽は残さないと 花は咲きません。しかし、短い枝に沢山付いているつぼみを全部残すと房が短くなるので、 2 、3 個残して剪定します。藤棚全体の蔓の配置を考え、光が良く当たり花芽に栄養が当たるように剪定することが大事です。
千年フジは環境庁の全国香百選 にも選ばれているように沢山の花 が咲き、香りの強いことで有名です。沢山の花と長い房を付けることを両立させる剪定は技術的に難しく、一度の研修では身につかないので、今後も研修を続ける必 要があります
(報告:鳥越)

令和2年11月15日 研修

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開催日 :令和2年11月15日(日)
研修内容:大久保の大杉(ボードー杉)と別宮の大カツラ 見学会
講師・案内:鳥越茂・桝岡望 樹木医
場 所 :養父市大久保氷ノ山山系、養父市別宮
参加者 :8名
(1)ホードースギ(県指定天然記念物)
道中の小代越ではレッドテータブックの兵庫県の貴重な自然に”Aランク“に指定されているウスイロヒョウモンモドキの保護区域があり、さらに進む。
氷ノ山とホードースギへの分岐場所周囲の植生を講師中心に見学する。ムシカリ、ミズメ、ブナ、スギが高木層を形成し、中層木としてアサダ、ウラジロノキ、ウリハダカエデ、タカノツメ、ミズキ、ヤマボウシ、アカシデ、ナナカマド、シナノキ、イヌシデ、林床はほとんどがチシマザサで覆われていた。
昼前にホードースギに到着した(約1時間40分)。
参加者全員で杉の周囲を観察。北側から見ると下から2mで双幹となり更に2m上がったところから8~10本に枝分かれして樹冠形成。枝の中には枯死したものもあるが、主幹の勢いは良い。ここで昼食をとる。この樹木の感想を話し合う。落雷により焼けて根本付近で空洞になっている部分があるが、腐朽はそれほど進んでおらず、あえて言えば枯れ枝落下による災害防止のため除去が望ましいこと、空洞部の腐朽もそれほど進んでおらず、早急な治療が必要とは思えない。これは交通の便が悪いため、踏圧の被害を受けなかったことが幸いしたと考えられる、などの意見が出された。ただ外観だけで腐朽程度を判断できないため、定期的な点検が必要である。
(2)別宮のカツラ(県指定天然記念物)
昼食後下山し、14:00に別宮のカツラに到着。カツラの脇を水量の多い小川が流れており、樹勢は良い。平成14年~17年にかけて”ふるさと水と土とのふれあい事業”が実施され公園となっている。カツラの株元が湧き水となっており、年間等通して安定した水が供給されている。樹高25m、株周り1553cm大小十数本が叢生している。樹勢が良いため治療の必要はないが、周辺施設が老朽化しているため修復し、多くの人が安全に観察できるようにすることが望まれる。
樹木医CPD対象

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