兵庫県支部 研修会など活動報告

令和5年12月2日 クビアカツヤカミキリの被害拡大と防除対策を考える講演会とシンポジウム報告

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近畿地区樹木医公開講演会

開催日 :令和 5 年 12 月2日(土) 13:00~16:30
内 容 :クビアカツヤカミキリの被害拡大と防除対策を考える 基調講演とシンポジウム
場 所 :兵庫県中央労働センター 小ホール (神⼾市中央区)
参加者 :68 名(講師等含む、樹木医 28 名・一般 40 名)
主 催  ⼀般社団法⼈⽇本樹⽊医会近畿地区協議会(事務局兵庫県⽀部)
共 催  兵庫県外来⽣物対策協議会
後 援  神⼾市、明⽯市、⻄宮市、芦屋市
 公益財団法⼈神⼾市公園緑化協会、⼀般社団法⼈神⼾市造園協⼒会、⼀般財団法⼈⽇本造園修景協会兵庫県⽀部

<概要>
クビアカツヤカミキリの被害拡大と防除対策を考える
○目的
・クビアカの生態や生息環境等を理解する
・各地の被害状況や被害拡大状況を知る
・防除対策や防除法を知り、課題を共有する
・市⺠や社会への発信を考える
○プログラム
① 基調講演 13:10~14:10
「クビアカツヤカミキリの生態、分布拡大およびその対策」
講師:田村 繁明氏
 国立研究開発法⼈森林研究・整備機構森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫生態研究室
② 事例報告 14:20~15:20
・大阪府の被害と対策 木村 仁氏 堺市役所(日本樹木医会 京都府支部)
・兵庫県での対応 宗實 久義氏(日本樹木医会 兵庫県支部)
③ パネルディスカッション 15:30~16:30
(パネラー)
 ⽥村繁明 (国研)森林研究・整備機構森林総合研究所森林昆⾍研究領域
 藤⽥裕⼀郎 兵庫県環境部⾃然⿃獣共⽣課副課⻑
 ⽊村仁 堺市役所(⽇本樹⽊医会京都府⽀部)
 藤原隆之 ⻄宮市役所⼟⽊局公園緑化部部⻑
 宗實久義 ⽇本樹⽊医会兵庫県⽀部
(コーディネーター)
 伊達寛 ⽇本樹⽊医会兵庫県⽀部

 更なるクビアカツヤカミキリムシ防除を進めてゆくには、限られた予算、市町の枠組み、樹木医を含めた専門家だけでなく、行政、研究者、企業、市民団体そして何よりも市民の皆さん一人一人の力が必要であり、みんなの知恵と行動で防除に当たって行くことが必要であることが全会一致で確認され、閉幕しました。
 日本樹木医会兵庫県支部はこれからも全力でクビアカツヤカミキリムシへの対策に努めますので、皆様のご協力ご理解を賜りますようお願いします。

 クビアカツヤカミキリの被害拡大と防除対策を考えるシンポジウム報告書

2023年12月19日

令和5年10月22日 広報活動の報告

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姫路市 姫路城大手前公園で開催された「ひょうご里山フェスタ2023」に兵庫県支部として出展しました。

ひょうご里山フェスタは、“森林は県民共通の財産である”との理解のもと、本県では、公的関与による森林管理の徹底や「里山林の再生」などを「新ひょうごの森づくり」として平成14年度から独自に展開してきました。そのような中、スギ・ヒノキ人工林については、対策が充実する一方で、農村の過疎化や高齢化等により里山林を管理する担い手が一層と減少しつつあり、里山林をいかに維持管理して行くかが、森づくりにおける課題として顕在化しつつあります。
そこで、県民が里山への理解を深めるとともに、里山を守り育てる意識醸成の場として位置づけ、「ひょうご森のまつり」から「ひょうご里山フェスタ」に名称を改めて開催をしています。

開 催 日:令和5年10月22日(日)9時30分~15時00分
場   所:姫路城大手前公園(姫路市本町 68)
テ ー マ:「豊かな里山を未来へ 今、私たちができること」
コ ー ナ:樹木医の活動紹介「樹木医は木のお医者さん」
参加樹木医:兵庫県支部 5名

【展示内容】
 ・クビアカツヤカミキリ防除対策の普及啓発
 ・ 樹木診断機器の展示
 ・樹木医関連の中古図書の展示・販売
 ・樹木・庭木相談
 ・粘菌の標本の展示 ・樹木診断、治療器具展示
 

天気にも恵まれ多くの来場者が訪れていました。
日本樹木会兵庫県支部のブースにも、多くの方々が訪れていただきました。
特にクビアカツヤカミキリについては、親子連れなどに成虫の標本や穿孔の被害材を見ていただきながら、被害の実態と危険性等について説明し、腐朽啓発活動を行いました。

 


2023年12月19日

令和5年10月15日 秋季研修「巨樹巨木保全管理研修」

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開催日 :令和5年10月15日 10:00~17:00
研修内容:巨樹巨木保全管理について(現地研修と講義)
講 師 :兵庫県支部 宮田樹木医
場 所 : 兵庫県養父市大屋町樽見・朝来市八代
参加者 :20名(内、会員外1名)
○前編
 ①樽見の大桜現地研修、②八代の大ケヤキ現地研修
○後編
 ①巨樹巨木の施工法(事例)講義
○報告
 現地研修として国の天然記念物である樽見の大桜・八代の大ケヤキの現地視察の後、それらを手掛けられた宮田樹木医より、施工事例をご教授いただき、大変有意義な研修となりました。

樹木医CPD対象

2023年11月18日

令和5年5月22日 総会記念講演

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開催日 :令和5年5月14日 14:30~16:30
講演内容:菌根菌の活用について(総会記念講演)
講 師 :㈱松本微生物研究所 生物環境事業部 栗栖敏浩 樹木医
場 所 :センタープラザ西館貸会議室9号室
参加者 :38名
○前編
 ①菌根菌のこと、②菌根菌の実験、③菌根菌のはたらきと野外実証 について
○後編
 ①樹勢回復への活用、②資材について
○最後に・・・
 学術的に事実と確かめられている技術や資材を用いると共に、学術的に事実と確かめるために様々な試行することも樹木医には必要である。1人の樹木医では難しいことも数名の樹木医が協力することで可能となることも多く、菌根菌を活用する樹木医グループに加わることでも座学では得られない知見や技術を得ることができるとし、菌根菌の活用を通じ、樹木医としての心構えについてものお話も伺えました。

樹木医CPD対象

2023年06月24日

令和5年2月25日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和5年2月25日
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 安田邦男氏
参加者 :鳥越 茂、安田邦男、森 幸久、荒木 衛 他6名の樹木医
内 容 :フジの冬季剪定
目 的 :千年フジの剪定を実施
本研修は平成26年より継続して実施しています。
今回は兵庫県支部の安田邦男樹木医が講師となり実施しました。
1) フジの剪定実践
 講師の安田樹木医が千年フジ保存会のメンバー(約 20名) を含め全員に今年のフジの状況について説明。 全体に花芽が小さくこれまでと同じ剪定方法を行うと花芽がなくなってしまう恐れがあるので、長く伸びたツルのみ先端を少し切る程度に 止めるよう指導。樹木医は作業台に上り短枝(花芽が付きやすい)を元気なつるに 付ける 方法に挑戦しました。 作業後 各自の剪定枝にはナンバーテープをつけ来年結果を見ることができるようにしました。
2)フジの管理法について
 社務所で行った座学は鳥越樹木医が担当しました。令和 3 年と 4 年に行った剪定結果についてパワーポイントで説明し、目的通りの結果にならなかったものについては 、その原因と今後の取り組み について全員で検討しました。
 屋外では 近年千年フジの葉色が悪い原因は根系の伸長不良にあるのではと考え、スノコをめくり根系を調べました。千年フジの周りを取り囲んでいる玉垣が根系の伸長を阻んでいる 可能性があり 、 地表面に出ている根系を玉垣から外に出す方法について 検討し 、 令和 5 年度の研修で実施を目指すことになりました。
報告:鳥越

2023年03月04日

令和4年10月30日 広報活動

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丹波篠山市で開催された「ひょうご里山フェスタ2022」に兵庫県支部として出展しました。

ひょうご里山フェスタは、“森林は県民共通の財産である”との理解のもと、本県では、公的関与による森林管理の徹底や「里山林の再生」などを「新ひょうごの森づくり」として平成14年度から独自に展開してきました。そのような中、スギ・ヒノキ人工林については、対策が充実する一方で、農村の過疎化や高齢化等により里山林を管理する担い手が一層と減少しつつあり、里山林をいかに維持管理して行くかが、森づくりにおける課題として顕在化しつつあります。
そこで、県民が里山への理解を深めるとともに、里山を守り育てる意識醸成の場として位置づけ、「ひょうご森のまつり」から「ひょうご里山フェスタ」に名称を改めて開催をしています。

開 催 日:令和4年10月30日(日)9時30分~15時00分
場   所:兵庫県立丹波並木道中央公園(丹波篠山市西古佐地区)
テ ー マ:森よ 緑よ ふるさとよ ~豊かな里山 未来への継承~
コ ー ナ:樹木医の活動紹介「樹木医は木のお医者さん」
参加樹木医:兵庫県支部 7名

【展示内容】
 ・樹木診断、治療器具展示
 ・樹木医関連専門図書の展示・販売
 ・樹木腐朽菌、粘菌の標本展示
 ・クビアカツヤカミキリの説明コーナー

【その他】
 来場いただいた方々からは樹木などに関する様々な相談を受けました。

来年の開催市町は姫路市です。


2022年11月13日

令和4年8月6日 天然記念物保全管理2種盛り研修

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開催日 :令和4年8月6日
講演内容:令和4年度 兵庫県支部夏季研修会
 天然記念物保全管理2種盛研修会
 ・国天「野間の大ケヤキ」樹勢回復解説
 ・市天「国崎エドヒガン群落」保全管理解説
 ・北摂里山博物館と「川西市指定天然記念物」解説
講 師 :下記に詳細
場 所 :下記に詳細
参加者 :14名(後半12名)
 天気が危ぶまれましたが予定通り無事開催しました。
9:20 国指定天然記念物「野間の大ケヤキ」前に集合し、
9:30~10:45 中島末二樹木医から現地にて保全状況の説明
「国崎クリーンセンター 啓発施設ゆめほたる に移動後、
11:00~12:15 川西市指定天然記念物 「国崎エドヒガン群落」を森脇由佳樹木医による現地案内
昼食後
13:00~14:00 中島末二樹木医から 国天「野間の大ケヤキ」保全活動の経緯解説
14:00~14:30 伊達 から 北摂里山博物館と「川西市指定天然記念物」解説
14:30~15:00 森脇由佳樹木医から 市天「国崎エドヒガン群落」保全活動状況解説
があった。
各プログラムごとに活発な質疑応答もあり、有意義な研修となった。

樹木医CPD対象

2022年09月04日

令和4年5月22日 総会記念講演

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開催日 :令和4年5月22日 14:30~16:30
講演内容:樹木とシロアリ(総会記念講演)
講 師 :日本樹木医会福岡県支部 沖濱宗彦 樹木医
場 所 :明石商工会議所 大ホール
参加者 :28名
 イエシロアリとヤマトシロアリの生態及び駆除法について、実例を示していただきながら講演していただきました。
樹木医CPD対象

また、5月22日(11:00~12:00)には、
明石公園こども広場にて、兵庫県支部、宗實久義 樹木医指導による
クビアカツヤカミキリ防除ネットの点検と補修 の研修を行いました。
 ・ネット内の胴吹きの処理と防止パッチ設置
 ・止めテープ、針、棕櫚縄点検補修
 ・ネットの破損個所補修等について指導いただきました。

2022年05月28日

令和4年2月20日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和4年2月20日
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 安田邦男氏
参加者 :鳥越 茂、安田邦男、鶴田 誠、竹見一洋 樹木医
内 容 :フジの冬季剪定
目 的 :千年フジの剪定を実施
本研修は平成26年より継続して実施しています。
今回は兵庫県支部の安田邦男樹木医が講師となり実施しました。
作業前、約20人の参加者に集まってもらい、作業方法を説明しました。これまではフジの蔓が上に伸びていたので、上を向いた蔓は短く剪定する作業をお願いしてきました。この作業が徹底し藤の花は棚から下に伸びるようになってきました。しかし、蕾が少なくなっていると感じられたので、今回は花芽を出来るだけ残して剪定することにし、参加者に目的と方法を説明して剪定にかかりました。
この作業は午前中でほぼおわり、午後からは樹木医3名で、蔓を棚に沿わせる作業を行いました。全体から見ると1/4程度しか出来ませんでしたが、今後ともこの作業を続け棚から垂れ下がった沢山の長い花を見ることが出来るようにしたいと思います。
報告:鳥越

2022年03月05日

令和3年11月30日 秋季研修

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開催日 :令和3年11月30日(月)
研修内容:内尾神社のスギ追跡調査報告会(
指導・講師:枡岡望 樹木医・山田祐二 樹木医・鳥越茂 樹木医
場 所 :丹波市氷上町三原13 内尾神社・氷上町上 新庄 かどのの郷
参加者 :14名
○テーマ:平成 8 年度の内尾神社スギ治療と追跡調査結果(見学と実習)
枡岡望樹木医により 内尾神社の“神前のスギ ”(市指定天然記念物 について平成 8 年に樹勢回復工事を行った当時の状況と今回の追跡調査結果について現地で解説。続いて“かどのの郷” 会議室に会場を移し施工当時の写真と今回の調査結果を対比させパワーポンとで説明。 施工時、腐朽部を削り取るとき形成層を丁寧に残すことの重要性を解説した 。
○テーマ:樹木活動におけるドローンの活用
山田祐二樹木医によりドローンを飛ばして“神前のスギ” を上空から撮影し、新たな調査法の可能性について解説。引き続き“かどのの郷”でドローンの映像をズームに送り現場に行くことなく関係者間で 協議可能なことを解説。今後の樹木診断と活用範囲について説明した。
○テーマ:皆で一緒に樹木診断
鳥越茂 樹木医により令和 2 年度から3年度にかけて行った樹木診断 6 事例について結果と現在の状況をパワーポイントで解説し、問題点と課題について参加者全員で討議した。

2021年11月27日

令和3年7月26日 シロアリ駆除研修

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開催日 :令和3年7月26日(月)
研修内容:木材の腐朽とシロアリについて 見学・実習
指導・講師:沖濱宗彦 樹木医
場 所 :兵庫県三木市別所町
参加者 :6名
沖濱樹木医は、木材の腐朽とシロアリについてのエキスパートです。今回はシロアリ防除の技術講習と食餌木の埋設について学びました。
詳細(研修資料)については、メイリング(らくらく連絡網)にて、会員の皆様へ報告しました。

2021年09月11日

令和3年6月5日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和3年6月5日
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 鳥越 茂氏
参加者 :荒木、伊藤(美菜子)、木村 、鳥越、中村 、吉岡 、森、安田(邦夫) 樹木医
内 容 :フジの剪定
目 的 :千年フジの剪定と誘引を実施
本研修は平成26年より継続して実施しています。今回は兵庫県支部の鳥越茂樹木医が講師となり実施しました。当フジは令和3年2月21日に冬期剪定を行っており、今回は夏期剪定を行いました。午前中は千年フジ保存会約30名の方と樹木医8名も一緒に剪定し ました。午後からは樹木医メンバー8 名だけで主として1年生枝について、長い花房を着生する最適箇所について、当年枝の剪定位置を変えて剪定し、剪定位置を決める基礎資料とします。22本のフジ当年枝に№テープを巻いて剪定し、当年枝の根元からの芽数を数えて剪定し記録しました。来年5月には着花状況を調べ、長い花房が得られる剪定箇所を決めたいと思います。

2021年06月13日

令和3年2月21日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和3年2月21日(日)
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 安田邦男氏
参加者 :浅田哲也、荒木衛、伊藤美菜子、石山恵信、伊達寛、鳥越茂、安田邦男、山岡秀行 樹木医
内 容 ::千年フジの冬期剪定
目 的 :
本研修は平成26年より継続して行っており、千年フジを対象とした技術研修で今回は当支部の安田邦男樹木医が講師で実施しました。
境内600㎡には8本のフジがあり、中心に幹周は約3mの県指定天然記念物千年フジがあります。フジの管理は大歳神社氏子が中心となった千年フジ保存会により行われていますが、フジの咲きが悪くなったことから平成7年、当支部に指導の依頼があり、平成26年からは支部会員の研修の場としても使わせてもらっています。
当日は剪定法について研修しました。剪定により花を棚より下に垂らすために剪定の指導を受けました。 蔓は栄養状態により太いものから細いものまであり、長さもマ チマチです。花が咲くのは主に短い枝ですので、この花芽は残さないと 花は咲きません。しかし、短い枝に沢山付いているつぼみを全部残すと房が短くなるので、 2 、3 個残して剪定します。藤棚全体の蔓の配置を考え、光が良く当たり花芽に栄養が当たるように剪定することが大事です。
千年フジは環境庁の全国香百選 にも選ばれているように沢山の花 が咲き、香りの強いことで有名です。沢山の花と長い房を付けることを両立させる剪定は技術的に難しく、一度の研修では身につかないので、今後も研修を続ける必 要があります
(報告:鳥越)

2021年03月07日

令和2年11月15日 研修

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開催日 :令和2年11月15日(日)
研修内容:大久保の大杉(ボードー杉)と別宮の大カツラ 見学会
講師・案内:鳥越茂・桝岡望 樹木医
場 所 :養父市大久保氷ノ山山系、養父市別宮
参加者 :8名
(1)ホードースギ(県指定天然記念物)
道中の小代越ではレッドテータブックの兵庫県の貴重な自然に”Aランク“に指定されているウスイロヒョウモンモドキの保護区域があり、さらに進む。
氷ノ山とホードースギへの分岐場所周囲の植生を講師中心に見学する。ムシカリ、ミズメ、ブナ、スギが高木層を形成し、中層木としてアサダ、ウラジロノキ、ウリハダカエデ、タカノツメ、ミズキ、ヤマボウシ、アカシデ、ナナカマド、シナノキ、イヌシデ、林床はほとんどがチシマザサで覆われていた。
昼前にホードースギに到着した(約1時間40分)。
参加者全員で杉の周囲を観察。北側から見ると下から2mで双幹となり更に2m上がったところから8~10本に枝分かれして樹冠形成。枝の中には枯死したものもあるが、主幹の勢いは良い。ここで昼食をとる。この樹木の感想を話し合う。落雷により焼けて根本付近で空洞になっている部分があるが、腐朽はそれほど進んでおらず、あえて言えば枯れ枝落下による災害防止のため除去が望ましいこと、空洞部の腐朽もそれほど進んでおらず、早急な治療が必要とは思えない。これは交通の便が悪いため、踏圧の被害を受けなかったことが幸いしたと考えられる、などの意見が出された。ただ外観だけで腐朽程度を判断できないため、定期的な点検が必要である。
(2)別宮のカツラ(県指定天然記念物)
昼食後下山し、14:00に別宮のカツラに到着。カツラの脇を水量の多い小川が流れており、樹勢は良い。平成14年~17年にかけて”ふるさと水と土とのふれあい事業”が実施され公園となっている。カツラの株元が湧き水となっており、年間等通して安定した水が供給されている。樹高25m、株周り1553cm大小十数本が叢生している。樹勢が良いため治療の必要はないが、周辺施設が老朽化しているため修復し、多くの人が安全に観察できるようにすることが望まれる。
樹木医CPD対象

2021年02月11日

令和2年6月10日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和2年6月6日
 ヘリテージマネージャー研修、樹木医研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 鳥越 茂氏
参加者 :鶴田、 梅木、安田(邦夫)、 安田(奨)、伊達、伊藤、木村、石山、荒木 樹木医
内 容 :フジの剪定
目 的 :千年フジの剪定と誘引を実施
氏子の皆様に花柄を取っていただき、樹木医は藤棚上部の陽光を取り入れるための剪定と藤棚下部への次世代の枝の誘引を行いました。フジが自ら伸ばした不定根に驚きながらも千年という歳月をかけた生命力に触れました。(報告:荒木)

2020年06月27日

令和元年12月25日 兵庫県「令和元年度樹木医認定証伝達式」

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令和元念12月25日に兵庫県の「令和元年度樹木医認定証伝達式」が行われました。

令和元年12月25日に兵庫県の「令和元年度樹木医認定証伝達式」が行われました。
場 所:兵庫県庁1号館1階C会議室
認定者:今年の兵庫県での樹木医認定者は3名です。
兵庫県農政環境部農林水産局豊かな森づくり課課長から樹木医認定者に「令和元年度樹木医認定証」が伝達されました。伝達式終了後、我が兵庫県支部のオリエンテーション、新規認定者の自己紹介等が行われました。これから、皆さんよろしくお願いします。

2019年12月29日

令和元年11月17日 研修

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開催日 :令和元年11月17日
講演内容:最新の農薬について ~樹木の殺虫・殺菌について~
講 師 :瀧澤雄司氏(緑の安全管理士)
場 所 :新長田勤労市民センター 講習室(2)
参加者 :22名
 農薬の最新情報や現場にあった使い方、薬剤のプロならではのコツなど、樹木医としての現場で活用できる方法など大変興味深い講義でした。
樹木医CPD対象

2019年11月21日

令和元年11月9日 広報活動

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西宮市で開催された「ひょうご森のまつり2019」に兵庫県支部として出展しました。

「ひょうご森のまつり」は、森や緑が、生命の源泉である水を貯え、土砂災害を防ぎ、心や身体を癒すなど県民共通の財産であることを認識し、県民参加による森づくりを一層推進し、かけがえのない森林を次世代に引き継いでいくことをめざして、開催しています。

開 催 日:令和元年11月9日(土) 9:30~15:00
場   所:兵庫県立甲山森林公園
テ ー マ:豊かな森から川、海へとつながるめぐみ、つながるいのち
参加樹木医:荒木、梅木、木村、鳥越、中井、藤原(圭)の各樹木医6名

【展示内容】 
 樹木医会兵庫県支部に診断依頼のあった樹木の診断書等3件を展示。
 (1)太刀宮神社.社叢林に関する樹木診断書    (兵庫県豊岡市日高町)
 (2)松くい虫被害にあったクロマツに関する診断書(兵庫県丹波市氷上町)
 (3)洲本市大浜海岸黒松林調査診断報告書    (兵庫県洲本市海岸通)

【来場者からの質問内容】
 次の様な多彩な質問が寄せられました。
(1)ボランティアで手入れしている里山林に笹がはびこって困っている件についての相談
(2)松くい虫が松を枯らすメカニズムについての質問
(3)樹木医にはどうすればなれるのか?という質問
(4)ビオトープやコナラの稚樹を育てている件についての質問
(5,6,7)樹木医会カレンダーの内容についての質問3件
(8)庭の樹木の剪定方法に関する質問
(9)ユズの実がなりにくい件についての質問
(10)ウワミズザクラが咲かない件につての質問
(11)ボランティアで手入れしているソメイヨシノの林にエドヒガンや色々な種類のサクラを育てたい件についての質問等

来年の開催市町は丹波篠山市です。


2019年11月09日

令和元年8月24日 研修

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夏季研修会
開催日 :令和元年8月24日(土)午後2時30分~4時45分
場 所 :神戸市立青少年会館研修室
講演内容:病室の窓から見える樹木の意味
    -人の生活における緑の必要性とあり方を探る-
講 師 :下村 孝氏 京都府立大学特任教授(名誉教授)
参加者 :29名
 樹木医CPD対象
内 容 :
下村先生が長年にわたり研究されてきた、都市緑化、環境に関する成果を人の生活にとっての緑(樹木)の役割・必要性を前段に、後段では緑化手法としての屋上緑化と壁面緑化を合わせた建物緑化について、アメリカのUlrichとドイツのBollnowも紹介。
ムクゲは一日花か?キンモクセイは二度咲きかなど興味深い話をいただきました。

2019年08月25日

令和元年6月1日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :令和元年6月1日
 ヘリテージマネージャー研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 鳥越 茂氏
参加者 :荒木、鬼丸、小野、喜多、木村、谷川、鳥越、中村、森 樹木医
内 容 :フジの剪定
目 的 :千年フジの剪定と施肥を実施
地元氏子約20名、観光協会など公的機関から数名、樹木医9名で千年フジの剪定と施肥を行いました。氏子の皆さんは花がら取り、9名の樹木医は棚の上でフジの蔓が2段になっているのを矯正する剪定を中心に行いました。
軽トラ約4杯分の蔓を剪定したので、棚の下まで光が入るようになりました。
肥料もたっぷりやったので、来年もきれいな花を咲かせるはずです。
樹木医の皆様、朝早からの作業お疲れさまでした。

2019年06月29日

令和元年5月19日 研修

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開催日 :令和元年5月19日
講演内容:葉の香りの生態学(総会記念講演)
講 師 :山口大学大学院創成科学研究所 教授 松井 健二氏
場 所 :明石商工会議所 大ホール
参加者 :43名
 植物の生きていく様々な戦略、大変興味深い講義でした。
樹木医CPD対象

2019年05月19日

平成31年3月2日 活動 千年フジの剪定

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開催日 :平成31年3月2日
 ヘリテージマネージャー研修
場 所 :大歳神社(宍粟市山崎町上寺)
指 導 :樹木医 鳥越 茂氏
参加者 :宮田、鳥越、中村、鬼丸、森 樹木医
内 容 :フジの剪定
目 的 :5月のフジ祭りに備えて、房の長いフジを咲かせるのが目的
主体は千年フジ保存会の方々で本日は26名が参加されました。保存会の方は主として今年咲く房が長くなるように細い枝、樹木医は全体と今後の樹形を考えた太い枝の剪定をさせてもらっています。

2019年03月02日

平成30年1月28日 研修

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開催日 :平成30年1月28日
講演内容:樹木の通水機能や防御機能他
講 師 :神戸大学大学院農学研究科教授 黒田 慶子氏
場 所 :兵庫勤労市民センター
参加者 :
樹木医CPD対象

2018年02月02日